倉阪鬼一郎「大鬼神」

倉阪鬼一郎の「大鬼神」を読んであまりの面白さに悶絶する。田中啓文的めちゃくちゃな伝奇SFからしつこいグロテスク描写を除き、代わりに「田舎の事件」シリーズの田舎・狂人ギャグを加えて倉阪流の端正な文体で書き上げたといった感じ。とにかくバカ過ぎて…

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない

巷で何かと評判のライトノベル。「隣の家の少女」的に救いのない厭な話で、評判通りこの後味の悪さはなかなかに素晴らしい。リリカルな文体と光がないわけではないラストのおかげで「隣の家の少女」ほど真っ黒な読後感ではないけど。 HOME PAGE : のこぎりパ…

涼宮ハルヒの憂鬱

巷で何かと評判のライトノベル。特にキャラ萌えはしないので大した展開もなく続く最初の方はだるいが、途中で明かされるメインアイディアはちょっと凄い。所謂セカイ系の設定を思いっきり極端にしたらこうなったみたいな。でも今度これが前提となってしまっ…

サイレントヒル

一応牧野作品ということで一も二もなく買ったけどつまらん。ゲームってだいたい何か手がかりっぽいものがあればそれに関係して動けば話が展開するようになってて、ゲームならそれでいいのだけど、小説で特に説明もなしにそれをやられてもご都合主義感が募る…

デトロイト・メタル・シティ

巷で何かと評判のメタルギャグ漫画。結構細かいところまで作り込まれたギャグがいちいち笑えて実によろしい。ドラムの人の闇雲な不気味さとあと各話の合間に収録されている用語辞典がツボ。ゴートゥDMC! SATSUGAIせよ!

人形月

恋月姫のえーと4冊目?の写真集「人形月」がマリアの心臓から届きましたよ。買ったのは当然フィギュア付きの限定特装版というやつのBの方。なかなかよくできたフィギュアで今後人形を作ったり人形の絵を描いたりするときの格好の資料となることでしょう。 ど…

ミッションスクール

田中哲弥先生7年ぶりの新刊! といっても私が先生の本を初めて読んだのはわりと最近なのでそんなに待ってはいませんがね。しかしやべえこれ、むちゃくちゃ面白いじゃないですか。いきなり美少女の下痢話から始まるし最高。1ページ毎に最低2箇所ずつぐらい笑…

ヨコハマ買い出し紀行が

「ヨコハマ買い出し紀行」が終わってしまったじゃないですか。普通に「あー新刊出てるー」と思って買って、帯とか特に見ずに読み進めてたらなんか妙に時間の流れが強調されてて、「先生のこれは所謂例のフラグとかいうやつでは」「ああマッキがこんなことに…

アバラ大会

弐瓶勉の47,335,389秒ぶりの(帯に書いてあるのですが89秒という端数はどこから出て来たのでしょう。天文学的に正確だったりするんでしょうか)新刊ですよ奥さん! しかも上下二冊同時刊行とこれが興奮せずにいられましょうか。話はSFでヒーローもので怪獣も…

東陽片岡先生「うすバカ風俗伝」

正月に逝ってしまわれたCDウォークマン(イヤホンだけでなくリモコン側のコードも断線したっぽい)を修理に出しに池袋へ。ついでに寄ったジュンク堂で東陽片岡先生の新刊がいつの間にか出ているのを発見、喜び勇んで即購入。「うすバカ風俗伝」と題された今…

田中啓文「落下する緑」

田中啓文先生の新刊「落下する緑」を読了。「笑酔亭〜」をさらに平和にしたような普通のミステリで、人は全然死なないし、えぐいまでのグロ描写も陰惨で救いのないラストも一切無し。駄洒落も無し。(以下ネタバレ?につき白文字)と思って読んでたら(例に…

「殻都市の夢」および「ロックンロール7部作」

鬼頭莫宏「殻都市の夢」と古川日出男「ロックンロール7部作」も買いましたよ。「殻都市の夢」はこれは作者のフェチ心全開か? 登場する少女たちがいちいち人形っぽくてたまらなくエロい。無論作者らしい絶妙な叙情性をもつ短編はどれも秀作。素晴らしい。「…

Comic Baton

なんかid:htlvとかいう知らないおじさんからバトンが回ってきたよーと思ったら知ってるおじさんでした。お前かよ。いつの間にかはてなダイアリーを始めていたのですね。 1. Total volume of comic on my Bookshelf 飽きて売ったりしたのも多くどれを売ったの…

古川日出男「ベルカ、吠えないのか?」

ベルカ、吠えないのか?作者: 古川日出男出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2005/04/22メディア: 単行本購入: 7人 クリック: 190回この商品を含むブログ (382件) を見る読み終わりました。いつものごとくよくわからんけど面白かった。古川日出男の本の読後は…

ドロヘドロ6巻

先日ドロヘドロの6巻を買い、今までで最高の出来と思えるあまりにかっこ良い表紙に酔い痴れていたわけだが、「魔のおまけ」を読んでいておかしなことに気がついた。5巻のおまけ(「空腹虫」開店後の話)ではニカイドウはショートヘアのスレンダー美少女だっ…

田中啓文「UMAハンター馬子 完全版2」

完結して本当に良かった良かった。ハヤカワ万歳。伝奇、怪獣、下品、悪趣味、無数のアイディアの詰め込みに、駄洒落その他を駆使したそれらの無理矢理な繋ぎ合わせ、そしてどうしようもないオチ、というまさに田中啓文先生の王道的作品。骨格は至極正統的な…

人形写真集その2

通販で買いましたよ。 恋月姫「月の神殿」

人形写真集

通販で買いましたよ。 「少女伽藍―緋衣汝香優理人形写真集」 緋衣汝香優理で「ひいなかゆり」って、何かあれみたいですよね。あれ。 HOME PAGE : のこぎりパパ

牧野修「蠅の女」

昨日からぶっ続けでパソコン仕事。全然終わらないが、疲れたし腹も減ったので途中飯を食いに出、ついでに本屋に寄る。今日駕籠真太郎先生の新刊が出ているはずだと思ったのだが見あたらない。代わりというわけでもないが、牧野修の新刊「蠅の女 (光文社文庫)…

本を買う

今日買った本。 小林めぐみ「食卓にビールを〈2〉 (富士見ミステリー文庫)」 羽住都画集「透きとおる扉の向こう」 イラストレーター羽住都について。こういう絵を描く羽住都という人がいると最初にはっきり知ったのは高校の時、小林めぐみの「いかづちの剣〈…

元ネタ

この間買った牧野修の新刊の元ネタであるという特撮について調べてみた。面白い。以下一応ネタバレ配慮の白文字。 バロム→バアル・オームとか腕組んで友情合体とかの他にも、合体する二人の名前がほぼそのまんまだったりとか、戸島紀子とか小林燐といった名…

BIOMEGA

弐瓶勉の新作「BIOMEGA」の単行本が出ていたのを思い出し慌てて買いに行く。すんげえ面白い。相変わらず建築物は異様にかっこいいし、アンドロイド系のデザインも凄まじくイカスし、スケールはやたらとでかいし(ICBMを撃ち落とすシーンが格好良くて仕方がな…

人形本

朝、Dolly Dollyの球体関節人形本が楽天ブックスから届く。吉田先生のページの人形、この骨仮面を下げた娘はこの前のピグマリオン教室展で見た子ではないか。たまらん。

餃子について

昼飯を食った後本屋に寄る。ここの本屋は漫画にビニールがかかってなくてドロヘドロのおまけを立ち読みすることができた。何だよハングリーバグ特製タレって。そんな謎の材料が必要じゃあニカイドウの大葉餃子は作れないではないか。まあオイスターソースか…

東陽片岡先生「お三十路の町」3巻

特に確たる目的もないがついふらりと本屋に行く。無論「ドロヘドロ」の新刊を買うべき(今回のおまけには大葉餃子のレシピが付いているそうで当然のことながら一刻も早く作るべきである)ではあるのだが諸事情により今は買えないので表紙の確認だけで我慢す…

家政婦が黙殺

昨日買った篠房六郎「家政婦が黙殺」を読む。無闇に高い画力を駆使しひたすらバカでくだらない下ネタとパロディを連発する様はもう最高。「岸和田博士の科学的愛情」に次ぐ傑作ギャグ漫画に認定。 HOME PAGE : のこぎりパパ