倉阪鬼一郎「大鬼神」

 倉阪鬼一郎の「大鬼神」を読んであまりの面白さに悶絶する。田中啓文的めちゃくちゃな伝奇SFからしつこいグロテスク描写を除き、代わりに「田舎の事件」シリーズの田舎・狂人ギャグを加えて倉阪流の端正な文体で書き上げたといった感じ。とにかくバカ過ぎて最高。後半の畳み掛けるバカ展開のあたりを電車の中で読んだもんだから笑いを抑えるのに苦労しました。そりゃ倉阪先生がこんなの書いてきたら皆驚倒しますわな。


HOME PAGE : のこぎりパパ