DRAGON GUARDIAN「真実の石碑」

tawachi2010-07-21

 クサメロの国からクサメロを広めにやってきたクサメロの伝道師・勇者アーサーによるクサメロ・メタル・プロジェクトの、4枚目のフルレンス・アルバム。コラボ作扱いだった前作ミニでは、バラエティ豊かな曲そのものの出来は良かったが、ヴォーカルの声質・歌いまわし・歌詞全てがどうも曲から浮いていて居心地が悪く、個人的には今ひとつだった。続く本作では、傑作「DRAGONVARIUS」で歌っていたFuki嬢が再びヴォーカルを取るということで、これは期待も高まるというもの。
 「DRAGONVARIUS」のリリースからは一年余り、前作ミニからは約2か月という矢継ぎ早のペースだが、それがどうしたと言わんばかりの相変わらずのクサメロ連発ぶりに、今回もテンションが上がる。特筆すべきはリズム・ギターの鋭さが増したことと、クワイアが全面的に導入されていることで、これによってメロスピとしての強度・密度は大幅に上がっている。対して、DRAGON GUARDIANの音楽を大きく特徴付けていたアニメ調の台詞は、今回は一切カットされている(ナレーションはある)。聴いていてものすごく恥ずかしい一方、はまると麻薬のように抜け出せない絶大な効果を有していたあの台詞がないのは少し残念に思うが、あれが受け付けないという人も多かったろうし、この内容ならば普遍的なメタルとしてより多くのメタラーにアピールするかもしれない。

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