陰陽座 @ 後楽園・JCBホール

 陰陽座の九尾の狐ツアー最終日に行ってきましたよ。

 彼らのライヴは三度目なので特に言うこともなく。いつも通りかっこよくて和やかですこぶる楽しいライヴでしたことよ。個人的にはたぶん四年ぶりぐらいだけど、みんな随分上手くなっててびっくりしたなあ。会場のせいか音が若干籠もってたけど、それをものともしない黒猫様の歌唱力。ツアーを重ねるごとにどんどん艶を増してる気がするし。超惚れる。
 やや残念だったのは、瞬火兄貴の話がいつものようにぐだぐだ長すぎて他のメンバーが遠慮してるせいかMCの時間がほぼ兄貴独演会と化していたこと。いやまあ面白いから全然構わないんですけどね。でも前は黒猫様はじめ他のメンバーもそこそこ喋ってたように思うので少し寂しい。が、実は今日の兄貴はああ見えていつもより控えめだったらしい。あれで控えめだったらいつもはどうなってるんだ。おお……おお……恐ろしい。しかしぐだぐだの気配が生じる度に会場が沸くのがすごい。もうすっかりぐだぐだ芸として成立しているではないか。
 二回目のアンコールで気持ちよく「悪路王」やって、最後のMCで兄上が「あと僕がこの頓馬な話を2、3分やって終わりですから。もう帰りたい人は帰ってくださって結構です」とかいったような事を言って、その後客電がついて「本日の公演は……」ってなったもんだから、もうないと思って外に出てしまいました。でもしばらくしてもほとんど他の人が出てこないのでおっかしいなーと思って覗いてみたらまた出てきてやってやんの、三回目のアンコール。そりゃねえよ兄貴、とは思ったけども、やっぱりさすがです陰陽座。会場の都合なんて歯牙にもかけないサービス精神!
 全体通して嬉しかった曲は「夢幻」〜「邪魅の抱擁」、「黒衣の天女」、「羅刹」あたり。残念なのは新譜からの曲がやっぱりどうにも地味だったこと。なんか知らないけど聞き流しモードになってしまうんですよね。前作が良すぎたのもある。ただ「貘」と「九尾」の一曲目、あと「喰らいあう」はさすがに良かった。サビの「Cry out!」が未だに頭の中ぐるぐるしています。

 三時間半立ちっぱなしでふらふらの足腰を引きずりながら会場を出、ラーメン食って解散。空腹のせいもあって異様に美味しく、最近には珍しくも汁まで全部飲んでしまいました。
 さて次はOPETH、それからまた陰陽座の今度は十周年記念公演ですよ。


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