ANEKDOTEN TOUR IN JAPAN 2008 @ 初台・The DOORS

 ANEKDOTENの来日単独本公演に行ってきましたよ。さいこう。

 会場は初台ということなので、新宿から歩いて向かう。特に迷うこともなく開場20分前ぐらいに着いたが、とにかく寒い。すげー寒い。気温は低いし風が強くてひどい。そんな寒風吹きすさぶ中番号順に整列して待つ。こんな状態だと尿意が襲ってきそうで不安だったが、なんとかそうなる前に入場できてひと安心。

 定刻になり、前と同様アナウンスもイントロ的なものもなく、メンバー4人が普通にぞろぞろと出てきて、ヤンの「オレタチANEKDOTEN!」というMCと共にショウ開始。そのさりげなさと凄まじい演奏のギャップが格好良くてしびれる。
 ステージがでかくて多少は身動きが取れるせいか、それとも高さがあって見上げる形になっているせいか、前回のANEKDOTEN EVEで感じたようなニクラスの自信なさげな頼りなさはあまり感じられなかった。バンドは全体的にあまり動き回りはしないものの、見るからに気持ちよさそうに弾いていてそれが格好いい。曲間でいちいちチューニングするのがテンポを悪くしているようでEVEの時同様気になったが、まあ勢い重視の音楽というわけでもないし、その分長い曲の間いい音を保ってくれると考えれば良いか。音質も上々で、分離も良いしメロトロンもよく聞こえて満足。
 曲目はEVEの時と被ったり被らなかったりで、個人的にはEVEと合わせて聴きたい曲がほぼ聴けて良かった(特に本編最後に「特別」ということでやってくれた「Sad Rain」はやはり感動的)。EVEと決定的に違ったのが曲目ではなくて演奏の中身で、EVEではおおむねアルバムに忠実な演奏を聴かせてくれていたが、この本公演では多くの曲で間奏/後奏が長くとられていて、即興演奏かどうかはわからないが特にニクラスのギターがたっぷり聴けたのが嬉しかった。クリーンな音色でアルバムより5割増ぐらいの叙情的なソロを弾きまくってくれ、思わず目を閉じて聴き入りたくなる場面が何度も。EVEでもちゃんと1時間半ぐらいやってくれたが、あの時は全力ではなかったというか、実力を全部見せていたわけではなかったようで、やはり7000円払ってこちらを観に来て良かったと思った次第。

 終演後ドリンクチケットでビールをもらい、それを持って出て飲みながら帰宅。北風吹く甲州街道を冷たいビール飲みながら寒い寒いと歩きつつ、心の中は良いものを観た満足感でほくほくでしたとさ。


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