FACE DOWN「THE WILL TO POWER」

　各方面で活躍していたメンバー達が9年ぶりに集結、新しいメンバーも加えて放つ復活作。THE HAUNTEDにおけるマルコ・アロの歌唱が大好きだったので気にはなっていたものの、前はハードコアっぽいことをやっていたバンドだというので敬遠して様子見するつもりだったのだが、レコード店の店頭でかかっているのを聞いてぶっ飛び即購入した。なんとまさにTHE HAUNTEDを思わせる、一点の曇りもないデスラッシュをやっているではありませんか。THE HAUNTEDをさらにデス化させたような凶暴極まりないサウンドは実に重く切れ味の鋭い最高級品。爆裂疾走しながらも凝った曲展開を挿入してみたりする1曲目「Drained」〜2曲目「Blood Tiles」の流れや、ピアノを使ったミドル・テンポの6曲目「Grey」からは芸の細かさも窺わせる。そんな中でも耳を引くのはやはり猛烈なテンションでブチ切れっぱなしのマルコのヴォーカルで、ただでさえ物凄い曲の迫力が確実に5割は増している。すげえですよ。

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