ONE MAN ARMY AND THE UNDEAD QUARTET「21ST CENTURY KILLING MACHINE」

tawachi2006-01-24

 元THE CROWNのヴォーカル、ヨハン・リンドストランド率いるニュー・バンドのデビュー作。ヨハンの声を中心に据えたデスラッシュが基本路線ということで、THE CROWNファンにはとりあえず期待通り。THE CROWNと比べるとあれほどのやみくもな疾走感はなく、ロールもそれほどしない割と端正なデスラッシュで、もろにTHE CROWNを想起させる場面はヨハンの声以外にはあまりない(7曲目「Tapping The Vein」、10曲目「Winter Princess」あたりで少し聴くことはできる)。メロディアスなギターが派手に弾きまくるソロ・パートとのバランスから、どちらかというと1st〜2ndの頃のARCH ENEMYに近い印象を持った。ただプレスリーを思わせる風貌ながらド迫力のデス声を響かせるヨハンのヴォーカルの存在感は抜群だし、曲のクオリティもかなり高い。THE CROWNほどのオリジナリティは未だ獲得されていないが、まずはその偉大なキャリアに恥じない出来のアルバムになっていると思う。


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