うんこ料理の世界的広がりに関する考察

 まず代表的なうんこ料理といえばカレー。インドにはこれがある。ヨーロッパへ目を向けてみよう。ボロニア風ミートソースはそのまんま下痢便だ。ロシアにはビーフストロガノフがある。あれももろ軟便と言える。そして日本には世界に誇るうんこ菓子・かりんとう。他にもうんこ料理は世界中に無数に存在し、それこそ枚挙に暇がない。

 これほどまでに世界中にうんこ料理が広まっているのは何故か。答えは一つ、人間というものはもともとうんこが好きなのである。フロイトはその心理の発達理論において、幼少期に肛門期というものを設定した。それ以降は男根期ということになるが、人間の肛門や糞尿に対する根元的嗜好はなにも肛門期で消えたわけではない。ただチンマンへの欲求がそれに勝ってしまい、あるいは社会的・文化的抑圧から、表面上糞尿には興味がなくなった、もしくは忌避していると見えるようになったに過ぎないのだ。そう、誰もが心の奥底では糞尿を口にしたがっているのである。

 しかし、うんことは大腸菌の塊。これを完全に無毒化できる内臓を持った剛の者など滅多に存在しない。例えば牛乳を消化できる酵素を持つよう進化を遂げた北欧人のようにはいかないのだった。それでも糞尿への根元的欲求は解消できるものではない。うんこ食べたい。そこで人類が編み出したのがうんこ料理だったのである。意識的にか無意識的にか、人はうんこに似た料理を作って食べ、これにより糞尿食欲を満たすようになったのである。


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