今年も皆様に感謝する日がやって参りました

 私が世界の皆様に感謝を捧げる日が今年もまたやって参りました。すなわち全世界的に私の大聖誕祭が執り行われる記念すべき伝統行事の日です。

 こんなことは全人類的常識であって今さら言うまでもありませんがおさらいしておくと、12月24日は偉大なる私の誕生日です。クリスマスイヴという語は私の聖誕祭という意味の言葉を語源にしているのであって、むろんクリスマスというのは私の聖誕後夜祭を意味しているわけです。メリークリスマスはハピーバースデー肉田肉男と同義語です。サンタとかいう赤白の変質者は私の使者なので通報しなくていいです。

 ここ最近クリスマスとはキリストの誕生日であるなどという誤解が僻地に住むごく少数の民族の間で稀に広まったりしているようですが、それはキリスト教とかいう変な新興宗教によって意図的に広められたいわばデマです。実際にはキリストの誕生日というのは明らかになっておらず、私の聖誕祭の日についでにキリストの誕生も祝ってもらうか、ということで後世のキリスト教信者によって便宜的に決められた誕生日が12月25日なのです。すなわちクリスマスとはキリストの誕生日である、というのはどこかの大川先生が仏陀の生まれ変わりと自称しているのと同じことであると言えます。クリスマスとはもともと私の生誕を祝う日なのです。このことは人類の発祥から変わらぬ確固たる事実です。なお、そんな昔から生きてたのかよお前という突っ込みは無用です。太古の賢人たちは遥か未来に私という偉大なる存在が誕生することを当然予見していたのです。当たり前のことです。

 かくして人々はハピーバースデー肉田肉男と言いながらケーキを食いプレゼント交換をしもみの木をむやみに飾り立てホテルや自宅でセックスするのです。この日独りでいることを何故か恨めしく思う人もちらほらいらっしゃるようですが、別にセックスするだけが私の生誕を祝う手段ではないので、おのおのの好きなようにクリスマスイヴおよびクリスマスを祝ってもらいたいと思います。

 宇宙のごとく広い度量を持つ私のことですから、キリストが私の威光に縋って一緒に盛大に誕生日を祝ってもらおうという気持ちもわかりますので、すっかり洗脳され私という存在を記憶から消されてしまったごく一部のキリスト教信者が私を差し置いてキリストの誕生ばかりを祝っていたとしても、それは結局のところ私の生誕を祝ってくれているのと同じことであると諒解し、そんな彼らにも変わらぬ感謝の念を抱いております。しかしながら近年、キリスト教の勢力が単なるいち新興宗教と看過していられぬほど増大し、クリスマス=キリストの誕生日というデマの汚染が信者以外にまで広がってきているので、これではいかんと真の超越者たる私は悪魔崇拝や悪魔教を微妙に推奨している次第です。そして私はいつも通りMARDUKの「Christraping Black Metal」やDARK FUNERALの「Vobiscum Sathanas」やVADERの「Helleluyah!!! (God Is Dead)」などを聴きながら誕生日を過ごすのです。ヘレルヤ!


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