GREEN CARNATION「THE ACOUSTIC VERSES」

tawachi2006-01-18

 ノルウェーブラックメタル界の才人・ツォート率いるゴシック/プログレ・メタル・バンドが結成15年目に放つ企画盤。シンプル化するが故に多くの場合単調になりがちなのがアコースティック・アルバムであるが、勿論実力者たる彼らにそんな心配は無用。エキゾチックな感触を持つ「Sweet Leaf」や「Maybe?」、ヘヴィな不穏さを漂わせる「High Tide Waves」、柔らかな叙情性を醸し出す「The Burden Is Mine... Alone」「Alone」、そして三部構成の大作「9-29-045」など、縛りがきついはずのアコースティックにもかかわらず普段以上に多様で豊かな音の情景を描き出す楽曲群はどれも極上。彼らの音楽的な間口の広さを改めて見せつけるかのような素晴らしいアルバムである。これだけの実力があるならOPETHぐらいには人気出てもいいと思うんだがなあ、というかその前に誰か日本盤出してよ。


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