CRYPTOPSY「ONCE WAS NOT」

tawachi2005-12-01

 ボーナストラックが付くということで迷っていたのですが、孤独にビクター不買運動展開中のためやっぱり日本発売を待たず輸入盤で買いました。まあライヴ音源程度なら別にいらねえや。糞ビクターに死を!
 というわけで、カナダの化物デス・メタル・バンドの実に5年ぶりとなる5thアルバム。人類最強とも言われるドラムを中心とした意味不明なほどテクニカルな超絶サウンドはまさしく彼ら流のデス・メタル。さらに今回は無闇に速い文字通り機関銃のようなブラストのフィーチュア度がやけに高く、いつも以上のストレートな破壊力を見せる(曲調がストレートという意味では無論ない)。ドラムの音作りも、どちらかというと軽くテクニカルな面を強調するかのようだったこれまでのサウンドとは打って変わって重く生々しいものとなっており、それに加えて復帰したロード・ワームのキショさ抜群のグロげちょ声(しかも脱退前に比べ表現力激増)によってデス・メタル本来の猟奇性が存分に表現されている。複雑きわまる暴走の合間に挟まれるメロディアスなパートも少なめ(しかし時たま現れるそれらのパートもまた実に効果的だが)で、特に暴虐性に重きが置かれた作風と言える。とにかくひれ伏すしかない圧倒的なアルバム。何だこりゃ。


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