HEARSE「THE LAST ORDEAL」

tawachi2005-08-22

 元ARCH ENEMYのヴォーカル、ヨハン・リーヴァ率いるこのバンドも早くももうアルバム3枚目。着実に活動を続けてくれていて嬉しい限りである。前2作と同様、メロディアスなギターが全編で活躍するノリの良いメロディック・デスが基本路線だが、今回は楽曲アレンジにそれだけに留まらない様々なアプローチが見られるのが大きな特徴。ブラックメタル的とも言えるブラスト・パートを導入した2曲目「Quintessence」や、ハモンド・オルガンが突如ソロをかます3曲目「Shackles Of Guilt」、重く劇的な9曲目「The Last Ordeal」等々、実に多様である。一曲一曲を取ってみても意外な展開がそこかしこに詰め込まれていて驚かされたりするが、しかし一方でメロディアス+土煙を上げんばかりの激烈疾走という骨格には全く揺らぎがなく、非常に気持ちよく乗れる。ヨハンのヴォーカルも、相変わらずリズムに乗り遅れている感はあるものの前作で感じられたような弱々しさは払拭されて迫力満点。かっけえですよ。来日望む。


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