東陽片岡先生

 某所にてマイゴッド東陽片岡先生にお会いする。講演会という名目で先生のお話をだらだらと聴かせていただくというものだったがこれがもうアホみてえに面白かった。先生のお漫画には「こんな下品で馬鹿馬鹿しいことをよく思いつくものだ」としばしば感心させられるが、それらの多くが実体験を基にしていたということを知って驚く。また真性包茎だった話であるとか、エロ本のモデルをやった時の写真(女装しているものもあり)であるとか、自らの情けない(と世間一般では思われるであろう)部分を嬉々として曝け出す姿勢にも心を打たれた。最後の「マイルス・デイビス風オナラ」のお話は特に感動的であり、やはり先生は天才であるとの認識を新たにさせられた。私にとっても衝撃的であったが、先生はこれを流行らせたいとお思いのようでもあるので内容をここに書いておく。
 屁をこく際、パンツに手を突っ込んで肛門にあてがう。この際、手がケツに直接接していることが重要で、手と肛門の間には空気のみが存在していなくてはならない。そして放屁を「ブッ」と一気に終わらせるのではなく「プゥ〜」できるだけ長引かせる。同時にあてがった手をパタパタと動かすことによって放屁音にヴィブラートをかけるというのだ。「プウゥウゥウゥウゥ」というテクニカルかつ間抜けな音により、喧嘩して気まずくなった恋人間関係の修復などに大いに役立つという。読者諸氏も是非試されたい。なお、一人で行う時はともかく、人に見せる場合には事後に手を洗った方が良いとのこと。
 そんな先生、最初登場した時にはスーツ姿で髪を横分けにしたサラリーマンとしか思えない格好で、イメージと違う姿に一瞬びっくりした。しかし実はこの格好はコスプレらしく、リーマンの振りをして新橋の飲み屋に行くのが最近の趣味なのだそう。阿呆か(いい意味で)。「最近お金がないんで、いつでも就職活動できるように予行演習の意味もあるんですよ」意味がわからない(いい意味で)。でも実際に話を聴いたりしてみるとやっぱり気さくで下品で無闇に面白い漫画どおりの方で(というか漫画よりさらに面白い)、うちの四大家宝の一つであるミニコミ「おゆき」にサイン(筆ペンで書いてくださいました。すげえ上手い)を貰ったりもして私は非常に幸せでした。思い出とともに付加価値がついてますます大切なものになりましたよ。


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