樋口

 書き忘れていたのだが、年末にコンビニで念願の五千円札樋口ヴァージョンを手に入れたのだった。この顔、確かに能面のような無表情で怖いといえば怖いが、そこまで盛んに言われるほどか?とは思う。みんなビビり過ぎ。でまあ顔の目の部分を山折りにして下から眺め、笑わせてみたのだが、これがすばらしくハマる。無表情だけあって実に滑らかな表情の付け加えが可能だ。上から眺めて泣かせてみても同様。実に笑える。これは漱石に匹敵する逸材ではないか。稲造よりは英世の方が面白かったことも考えると今回の新札デザインは成功だったと言えるであろう。
 その樋口だが、数日後本屋で買い物した際にお別れすることになった。少し寂しい。しかしあの店員、ちゃんと顔折り加工済みの樋口が笑って見える角度で札を差し出してやったというのに全く反応しねえの。けしからん。



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