SNAKESKIN「MUSIC FOR THE LOST」

tawachi2004-11-28

 我が愛するスイスのゴシック・バンドLACRIMOSAの主宰にして世界一美しい男であるティロ・ヴォルフ様のソロ・プロジェクト、SNAKESKINの1stアルバム。LACRIMOSA自体がティロ様のソロ・プロジェクトとして始まり、その後様々な音楽的要素を取り込んで進化し続け、今では(というか、今のところ)オーケストラを全面的に導入したこの上なく壮大な音世界を構築しているわけだが、今作では原点に立ち返ったような打ち込み主体のテクノというかニューウェーブというかそんな感じ(その辺りは全然知らないのでよくわからないのだが)の音楽を聴かせている。といってもLACRIMOSA初期そのままをやっているわけでは勿論なくて、最近のLACRIMOSAのピコピコ風な部分を追求したような音。LACRIMOSAの靄がかかったような暗さや耽美感はそのままに、メロディを歌い上げることはせずつるつるぶよぶよした両生類的な声の感触を素材として配したといった具合のティロ様のヴォーカルと、人工的なバックの浮遊感が変態的で酩酊を誘う。



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