棺桶

 今日こそ人形の箱を完成させようと思い、学校が終わってなか卯で晩飯を食ってから深夜の部室に行く。しかしそこで猛烈な睡魔に襲われてソファで寝てしまう。2時間ほど経ってから寒さで目が覚め、がたがた震えながら作業を始める。まず蓋。蓋の内側に貼る角材もこの間ホームセンターで一緒に切ってもらったのだが、長さを箱の内側サイズぴったりにしたらきつくて入らない。なのでとりあえず紙やすりで削る。でもこれではなかなか短くならず埒があかないので鋸で端だけ切ることにした。しかし眠い頭でこんな微妙な作業をやるものではない。刃を木の端の方に当ててがりがりやっていたら手が滑って左手の人差し指を軽く鋸引きしてしまった。血が噴き出る。でも眠いせいか部位のせいか大して痛くはない。大丈夫だ。
 そんな事故もあったが何とか角材を削り終え蓋にボンドで接着する。次はこの間錐がなくてできなかった釘打ちだ。今回は一応ドライバーセットを持ってきたので、その中に入っている針で穴を開ける。しかしこれ、錐と違って円いので全然周りが削れず釘打ちの助けにはまるでならない。なんてことだ。まともな錐はどこかにないかと部室の中を引っかき回して探すが無いものは無い。どうしよう。そこでふと思いつき、針で開けた穴に細めのプラスドライバーを突っ込み錐のように使ってみた。あまり深くは刺さらないが、そこに釘を打ってみたら木が割れることもなくうまくいった。やったぜ。
 で蓋も本体も無事できた。ニスを塗って乾かして完成。この間作った銀色落ち葉を収納し紐で縛って持ち帰る。しかし途中箱の角が自転車の後輪に当たり少し損傷してしまった。作ったばっかりなのにショック。