聖飢魔II「恐怖の復活祭 THE LIVE BLACK MASS D.C.7 SELECTION +α」

tawachi2006-05-23

 D.C.7(2005)年の再集結ツアー、「恐怖の復活祭」の模様を収録したライヴ盤2枚に加え、配信小教典としてリリース済の新曲6曲を収めたCDのついた3枚組教典。ライヴ盤の方は12月26日の最終日の音源が主で、トークなどについては他の場所のもの、と作りは「オールスタンディング処刑」のCDとだいたい同じ。しかしちょっと今回はトークの収録数が多過ぎる。2〜3曲ごとにぶつぶつ切れるのはどう考えても流れが悪い。曲紹介や観客との掛け合いなどミサならではのノリ的な部分も、実際に目にしていてこそ楽しいものであって、少しだけなら臨場感を出す効果もあるだろうけど、音で聴くだけの作品には無闇に沢山入れても蛇足にしかならない。「オールスタンディング処刑」ぐらいのバランスなら良かったが、これはさすがにごちゃごちゃと詰め込みすぎだと思う。MCはもっとカットして、トークも入れたいならトークだけまとめて別のCDとかにする方がアルバムとしては締まっただろうに。
 あと、「+α」となる新曲6曲入りのCD。今になって聖飢魔IIの新曲が聴けるなどまさに望外の幸せであることは言うまでもないが、しかし各構成員がそれぞれ単独で書いて選曲会議もせずに作ったという経緯もあってか、聖飢魔IIの曲というよりは各構成員のソロ作を聖飢魔IIが演奏しているといった感じが強い。各曲の出来は良いと思うが。
 というわけでまあ、全体的にまとまりに欠ける教典です。


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