三浦悦子新作人形展「義躰廃工場」

tawachi2006-02-09

 日暮里まで観に行ってきましたよ。盛大にネタバレしてるんで、観に行くご予定の方は注意。



 白い倉庫みたいながらんとした建物で、1・2階と地下1階にそれぞれ少しずつ趣向を変えて展示。建設現場っぽく?薄汚れたビニールシートで壁を覆い、大型人形数点を飾った1階はビニールシートの壁面が勝ちすぎていて正直微妙だったが、「DESERTED DOLL」と題された似たような(原型がほぼ同じっぽい「達磨さん」だが、装飾とかいじり方はひとつひとつ違う)人形が数十体並ぶ2階はなかなか壮観。基本は同じ人形だが、よくこんな多種多様な人体の虐め方を思いつくもんだと感心する。青白く彩られた嗜虐趣味満載の奇形児が整然と居並ぶ様は昔の猟奇的病院の標本室のようですよ。真ん中に据えられた等身大の包帯少女も異様な迫力でイカス。地下は暗い中に見覚えのある人形がゴミのように捨て置かれた廃倉庫みたいな演出。そんな中を懐中電灯で照らしながらちらちらと眺める。ごみごみして小汚くて埃臭い感じが本当によく出来ていて、いらねえならくれとか思わず言いたくなる。

 そんな感じ。今月出る新作写真集「フランケンシュタインの花嫁」の予約販売のチラシをもらったので、帰って早速限定版をメール注文しましたよ。いやほーい。