マリアの心臓

 ようやく念願叶って渋谷の人形ギャラリー「マリアの心臓」に行くことができた。なんか入ったら妙に恐ろしげなオーケストラっぽい音楽が流れていて、あまりにもいかにもっぽいのが逆にわざとらしくて浮いてるなあと思って聞いていたのだが、突然デス声が入ってきて驚いた。これって・・・ELEND? 大昔にアルバム1枚だけ買ったものの大して聴かず放ってあるので確信は持てないのだが、ELENDですよねこれ。気になって受付のおねえさんに一応尋ねてみたのだが、担当と違うということで答えは得られず。むう。
 で「美少女展覧会」と題された今回の展示、地下の狭いスペースに上から下までぎっちりと人形だの絵だのが詰め込まれていて物凄い密度。たったあれだけの広さなのに、3度は回らないと全部の展示物を把握できない。前にも見た可淡人形とか、恋月姫の新作とか古い非ビスクのとか、あとベルメールの絵(人形写真より絵の方が迫力あり)とかもう無闇に見応えたっぷり。結構猥雑な雰囲気もあるのに、物が物だけに荘厳で高貴な空気も漂う不思議な感じ。最初はどうかと思ったELENDらしきBGMも、気が付いたらすっかりこの空間に馴染んでいた。まさに異界。


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