チャイロスズメバチですか?

tawachi2005-10-02

 部屋にいたら蜂っぽい羽音がするのでそちらを見ると、大きな黒い蜂が窓のところでぶんぶん飛び回っていた。私の父親が蜂に刺されると危険な体質であり、それはおそらく私にも遺伝しているだろうから、このように部屋に蜂が侵入してきたりした場合には殺られる前に殺るのが大原則である。というわけでその辺にあった雑誌を掴んで駆除作戦開始。この武器では近接戦闘となるが、相手が一匹であるという状況、また敵性体であるこちらを未だ認識していないこの段階では殺虫剤などよりも一撃必殺の物理的武器が有効である。でまずは雑誌の広い面を利用して広範囲に押し潰す作戦に出る。しかし敵は活発に動き回ってなかなかタイミングを掴めず、そうしているうちに行動範囲が窓枠の端の凹になったところに限定されてきた。これだと広い面を使った攻撃は命中しにくく、辛うじて端の方が命中したとしても力がかからず手こずっている間に逃げられてしまう恐れがある。そこで、雑誌を二つ折りにして、棒状になった先の部分で攻撃する作戦に切り替えた。行動範囲が狭まっている今なら外れる恐れも少ない。狙いを定めて一気に突く。激しい羽音が響く。命中したらしいので力を加えるが、どうも外骨格がひしゃげるような手応えがなく、羽音も弱まる気配がない。二つ折りにした間の部分に挟まっているのかと思い、放さないように気を付けながら覗き込むとやはりそうで、紙束の間でもがきながらケツの先から凶悪そうな毒針を無闇に出し入れしている。雑誌を持っているののもう一方の手でその部分を上から挟み、徐々に力を加えていくと硬いものが折れていく感触と共に蜂はだんだんと動かなくなった。私の完全勝利ということで外に屍骸を捨てて終了。別にゴミ箱に捨ててもいいんだが、スズメバチは一匹殺すとフェロモンで何十匹も寄ってくるとかいう嘘臭い話(だって今までそんなこと一度もなかったですからね)に一応配慮した。
 でまあ普通はそれでおしまいなのだが、後から蜂の色が気になってきた。形や大きさからしスズメバチの仲間だと思うのだが、筋状の模様がないあんな真っ黒なやつは見たことがない。で、ネットで調べてみた結果、どうもチャイロスズメバチというのが近い気がする。真っ黒なスズメバチは他には見当たらず、また「その模様からすぐに判別できる」みたな記述も見つかったので多分そうだ。割と珍しい種だというので、慌ててさっき捨てた屍骸を回収しに行った。既に暗くなっていたので懐中電灯を用意しようとしたが電池がなく、わざわざコンビニまで買いに行く。探すとすぐに蜂は見つかり、回収してきたのが今日の画像。本当にそんな珍しいのかねこれ。


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