CHILDREN OF BODOM「ARE YOU DEAD YET?」

tawachi2005-09-13

 フィンランド最強のメロディック・デス・メタル・バンドの、2年半ぶりとなる5thアルバム。「シンプルでヘヴィ」「メタルコアっぽくなった」という前評判の通り、前作からの流れを推し進め、楽曲はよりコンパクトに纏められ、サビはより分かりやすく、とますますライヴ向きの作風になった。しかし確かにノリ重視にはなっているものの、相変わらずどこもかしこもメロディアスだし、ギターやキーボードによるスリリングなインスト・パートはハイライトとしてしっかり機能しているしで、個人的にはそれほど劇的な変化とまでは感じず、違和感などは全くない。曲の肝であるリフやメロディが完全に相変わらずのCOB節であるせいであろうか。どちらかというと単純に「前にも増して曲作りが上手くなったなあ」という印象を受ける。叙情的になりすぎない絶妙にかっこいいメロディと、畳み掛ける展開による闇雲な疾走感はさらにレヴェル・アップしている。このアルバムでライヴなんてやったら、ただでさえ強烈だったのが物凄いことになりそうだ。来日公演が待ち遠しい。


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