NATTEFROST「BLOOD & VOMIT」

tawachi2005-08-03

 先日ふと、もし私がミュージシャンだったら冒頭に排便のSEが入ったアルバムを作るのになあというのを思いついたわけですよ。「ブッ! プピー」という放屁から「ブバッ。むりむりむりむりぶぼっ」というのが3分ほど続き、然る後おもむろに最初の曲が始まるわけです。「排便の音がフェードアウトしてから曲が始まるといいかも」「排便音のフェードアウトと同時に曲のイントロのドラムだかリフだかがフェードイン(クロスフェードってやつですか)するともっといいかも」「フェードインはDir en greyの『残』みたいな感じで」「排便音と一緒に気張る時の呻き声とか脱力したときの溜息が聞こえるとリアルでいいかも」「その場合便器内と声とで録音マイクを分けてマルチトラックにした方が美しいかも」「アルバムの最後は当然、水を流す音で」「それとも1曲目の排便音は触りぐらいにしておいて、ラストの曲を長大な排便サウンドにするべきか」などなど夢はいろいろ広がって非常に楽しいひとときでした。しかしながらそんなアルバムってゴアグラインド系のバンドがとっくに出してそうな気もしたんですがね。でもゴアグラインド系って全然知らないしなあ。
 で、そんな日の翌日にたまたま中古で見つけてゲットしたブラックメタルのアルバムがあるんですが、それが上記の内容に微妙に近かったんで偶然の一致にちょっと驚き感動してしまいました。CARPATHIAN FORESTのヴォーカル/ギターを務めていらっしゃるナッテフロスト様のソロ・アルバム「BLOOD & VOMIT」でございます。排便音そのものが出てくるわけではないんですが、5曲目「The Art Of Spiritual Purification」の冒頭はゲロのSEでありますし、9曲目「Nattefrost Takes A Piss」(あまりに直接的なタイトルが格好良すぎます)なんかは30秒間小便の音が収録されているだけの洒落た小品です。この曲にはジョボジョボいう音だけでなく、ジッパーを下ろす音や「あ〜すっきりした」と言わんばかりの解放感に溢れた法悦の溜息、さらには間抜けな放屁音までもがきっちりと収められていて感動的です。肝心のブラックメタル部分はといえばCARPATHIAN FORESTをもっとストレートにした感じの直情的なプリミティヴ・ブラックで非常にかっこいいです。音質もいいですし。いやあいいもん買いました。


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