ニューチャーリー

 先週の水曜だったかにチャーリーの後輪がパンクした。パンク以外にもタイヤが両方糸が出るほど擦り切れていたり、以前嫌がらせのようなガードレール(道の片側に一つだけぽつんとあって夜には全く目立たず、ガードの向こうにも特に守るべきものがあるようには見えない、まさに嫌がらせのために設置されたとしか思えない糞ガードレール)に衝突した際左ペダルがひん曲がってしまったりと色々ガタが来ていたのでこれを機に買い換えることにした。もともととある馬鹿から無料で譲り受けたもの、元の値段も一万円程度だったと言うし、二年も散々乗り回していたのだからもう充分であろう。というわけで今日新しいのを買いに行った。
 私は旧チャーリーの軽い乗り心地が非常に気に入っていたのでできれば同じものが欲しいと考え、旧チャーリーの元の持ち主がそこで買ったという量販店に行ってみた。安いのに限ってみれば、なんか糞ダサいデザインの変な自転車ばかりが並んでいて、もしかしてもう売っていないのではと不安になる。まあ別に全く同じやつではなくても似たような乗り心地のチャリであれば良いのだが、そこにあったのは変な色合いのあまりにも安っぽいやつばかりで、いくら見た目はあまり重視しないと言ってもこれはちょっとなあ。他の店を当たるしかないのかとがっくり。しかしよく探すと奥の方に旧チャーリーとほとんど同じ型のやつがひっそりと埋もれていたのを発見。おそらく同じメーカーの、フレームとかその他部品もおおむね同じ物を使っていると思しきもので、三段変速が付いているところだけが旧チャーリーと違う。変速なんて余計な物はいらないのだがまああってもいいかと思いそれに決めた。色は銀と艶消し黒の二種類あったが、銀色だった旧チャーリーとあまりに同じ過ぎてもつまらないし、銀色はありふれ過ぎている(同じような型の同色のチャリは巷に溢れていて、道に停めたとき紛らわしいことがよくある)ので黒の方にした。値段は税込12,800円。
 店を出て早速乗ってみる。乗り心地は変速を中にすればやはり旧チャーリーと同じぐらい、というか新車だけあって旧チャーリーより快適。うん素晴らしい。いらないと思っていた変速もまああれば便利でないこともないかな。
 ところでママチャリのことを「軽快自転車」って呼んでるのは何ででしょうかね。ママチャリというのは安定性が無闇に良いことだけが取り柄の、その代わりにスピードは出ず上り坂は重くてしょうがない、おばはんのような運動能力の低い人間がちんたら乗るのには最適の自転車という認識をしているのだが、これって軽快とは正反対、「鈍重自転車」の方がよほどしっくり来るんじゃないかと思うがなあ。